今回は、だれでも簡単に検証できる
そして、なんとなく知っている事を
自分の中での確認のためにまとめました。
それは、重さと重心がどうマシンに影響しているのかということです。
今後のマシン診断チケットの節約になればなと思います。
それでは、確認していきましょう。
追記
2020年10月末の大幅アップデートで変更箇所があります。
新仕様のものはこちらで確認してください。
マシン診断で簡単検証
普段、普通にマップ攻略で使っているマシンを診断しました。
私はFMシャーシが好きなので、FMシャーシのみ検証します。
他のシャーシは、マシン診断チケットに余裕ができたら考えます。
まずは、重心を0に合わせて診断開始。
比較用マシンは
- フロントにウエイト8gを付けたもの
- リアにウエイト8gを付けたもの
- フロント・リア両方に8gの合計16gをつけたもの
の4つを比較しました。
ブレーキ性能は同じなので、画像の都合上カットしています。
画像は見づらいので、表にしていきましょう。
知らない事実が出てきて焦る
診断結果を表にして、並列してみました。
パラメーター | 基準値 | 前+8g | 後+8g | 前後合計16g |
最高速度(時速) | 21.55km/h | 21.50km/h | 21.50km/h | 21.46km/h |
最高速度(秒速) | 5.98m/s | 5.97m/s | 5.97m/s | 5.96m/s |
バッテリー消費量 | 514.28mA/h | 514.28mA/h | 514.28mA/h | 514.28mA/h |
加速度(毎秒) | 5m/s^2 | 5m/s^2 | 5m/s^2 | 4m/s^2 |
最高速度到達時間(秒) | 0.325秒 | 0.346秒 | 0.346秒 | 0.366秒 |
タイヤグリップ | 1.039 | 1.039 | 1.039 | 1.039 |
コーナー減速率 | 0.829 | 0.821 | 0.819 | 0.813 |
ジャンプ飛距離 | 2.213m | 2.203m | 2.203m | 2.193m |
バウンド時間 | 0.021秒 | 0.021秒 | 0.021秒 | 0.021秒 |
前後の重心 | 0mm | 4mm | -8mm | -4mm |
ローラースラスト角 | 6.000 | 6.000 | 6.000 | 6.000 |
重さ | 129.722 | 137.722 | 137.722 | 145.722 |
ブレーキ性能は共に0.025です。
変わっていないパロメーターは
- バッテリー消費量
- タイヤグリップ
- バウンド時間
- ローラースラスト角
となっています。
この時点で

え、重量増やしてもバウンド時間変わらないの!?
という衝撃が。私は初めて知りました。
そして、変化している項目と、どう変化しているかをまとめると
- 最高速度が低下する
- 加速度が落ちる
- 最高速度到達時間が遅くなる
- コーナー減速率が悪くなり、コーナーが遅くなる
- ジャンプ飛距離が短くなる
- 重心の位置が変わる
ということが確認できました。
コーナー減速率が変わる
重くなれば、コーナー減速率が悪くなるので、コーナーが遅くなるのは
分かると思うのですが
問題なのは、フロントに+8gとリアに+8gではコーナー減速率が違うことです。
この時、コーナー減速率だけでなく重心の位置もかなり動きました。
もし、超速GPのマシンが、実際のレースマシンに近い動きをしているのであれば
重心が後ろに来れば来るほど、コーナーでドリフトがしづらいはずです。
トンカチの金属部分を持って揺らすのと
トンカチの柄の端を持って揺らすのでは、どちらが揺らしやすいですか?
答えはすぐ出ると思います。
もし、コースアウトの心配がないような平面コースで走る場合
重心をフロント側に寄せることで、コーナー減速率を改善させることができる。
これは意図的にフロントにウエイトを付けるとかいう意味ではなく
サイドにスタビライザーを立てていたけど、位置をフロントに変えるといいのでは?
という意味です。
まさかのウエイトの場所を前後で変えるだけで、こんな衝撃な事実が出てくるとは。
私は初めて知りました・・・
基本重心はやや前
マシン全体として、どこに重心があるのかという正確な位置はわかりませんが
少なくともFMシャーシの場合は、やや前にあるようです。
理由としては、同じ8gの重りを前と後ろに乗せた場合
重心への影響が大きかったのはリアだからです。
なので、リアが重量級でマシンバランスをとろうとする場合
かなりの重さを前に盛らないといけないですね。
また、フロントに8gで重心が4mm、リアに8gで重心が-8mm
両方に8gで重心が-4mmという結果から
同じ重さでも、リアについている方が2倍作用しています。
これは重心的な意味合いでですね。
なので、セッティングを行う際
フロントに19mmアルミベアリングを装着するよりも
リアに19mmアルミベアリングを装着したほうが、重心に与える影響が大きいです。

フロントとリアに同じローラー付けたから
重心的には中心に寄ったなー
という発想は、そもそも間違っているということです。
フロントが8gならリアは4g、リアが2gならフロントは4gといった具合で計算しないと
勘で重心を中央に持っていくのは難しいですね。
重量が16g増えた割に・・・
重心の位置を0にした基準マシンより、16gも重量を増やしました。
パーセンテージにすると、内容量12.3%増(当社比)です。
重量を増やしたことにより、数値が低下した項目を抜き出して比較すると
パラメーター | 基準値 | 重量前8g増 | 重量16g増 |
最高速度(時速) | 21.55km/h | 21.50km/h(0.3%減) | 21.46km/h(0.5%減) |
加速度(毎秒) | 5m/s^2 | 5m/s^2 | 4m/s^2 |
最高速度到達時間 | 0.325秒 | 0.346秒(6.4%増) | 0.366秒(12.6%増) |
コーナー減速率 | 0.829 | 0.821(1%悪化) | 0.813(2%悪化) |
表内の( )が基準値との比較です。
加速度に関しては、数値が下がっているものの小数点以下が削られているので
割合は出しませんでした。
どうです?重量16gも増えている割に、数値上劇的に悪くなっていません。
16gも増えるとタイムが遅くなるのは確実ですが
- 最高速度 → スピード・パワーを増やせばいい
- 最高速度到達時間 → パワーを増やせばいい
- コーナー減速率 → ローラーの抵抗・摩擦を改善すればいい
改善の方法は意外とあります。
軽ければ軽いほど良いこともありますが、重いから悪いということではなさそうです。
重くても、高パワー値やコーナー減速率が低ければ十分戦えそうですね。
まとめ
重量が増すことで、どういった変化が起こるかはある程度予測できていましたが
- 重量が重くなってもバウンド時間は変わらない
- フロントが重いほうがコーナーは速い
- リアが重いと重心を改善するには前を2倍近く重くしなければいけない
- 重くてもセッティング次第で好タイムは出せる
という意外な結果が出てきました。
今回はFMシャーシで検証していますので
他シャーシはまた今度か、他の方にお任せします。
ちゃんと理詰めでやっていくことが、超速GP攻略の鍵かもしれませんね。
コメント
軽いに越したことはないけど、テクニカルじゃドスコイも選択の一つですからね
16足した時だけスラストが上がってる・・・!?
表が間違ってますね!修正いたします!