浮き沈みの激しいホストの世界
歌舞伎町を舞台に繰り広げられるホストの世界を垣間見れる
現役ホストが詠んだ短歌、「ホスト万葉集」が最高に面白そうです。
詠んだのは75人のホスト
この「ホスト万葉集」は現役ホスト75名が詠んだ短歌が収録されています。
そのホストも、歌舞伎町では有名な「スマッパ!グループ」が参加しています。
当然、スマッパ!グループ会長で歌舞伎町商店街振興組合常任理事の手塚マキさんも
短歌を作っているとのこと。

ホストが短歌、短歌というと
「啖呵を切る」的な意味合いで聞こえそうですね笑
現役ホストの生きた短歌が収録されているそうです。
収録されている数が凄い
最初は、ちょろちょろっと短歌が入っていて
あとはエピソード的なものかなーと思っていましたが
なんと、短歌の収録総数が・・・約300首!!!
約80名のホストが参加しているので、1人あたり4首もの短歌を収録しています。
これ、沢山ある短歌の中から選び抜いてこの数だと思うので
構成段階では、一体どれくらいの数が集まっていたんでしょうか・・・
探してみたら、もともとは900首あったようです。
それを選別する作業を考えると・・・恐ろしいですね。
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短歌の選人に俵万智さん
多数寄せられたホストの短歌を選出したメンバーの中に
サラダ記念日で有名な俵万智さんもいらっしゃったようです。
ホストは恋愛をある種、職業にしている人たちなので、きっとバラエティに富んだ素材を持っているだろうと思いました。また彼らが日頃、SNSやLINEを活用して営業していると聞いて「短い言葉で思いを伝えてコミュニケーションを取っている人たちだから、短歌と相性がいいのではないか」と思ったんです。
「ホスト万葉集」選者・俵万智さんインタビュー 愛や恋が渦巻く2020年の「サラダ記念日」|好書好日
確かに。
短歌の題材は恋愛などの恋模様が多いので、
ホストとの相性は抜群なのかもしれません。
ただの作品集ではない
選人の俵万智さんは
「1人の架空のホストが歌舞伎町に来て、ホストの世界に徐々に慣れていく」という構成
これをもとに、短歌を選んでいったようです。
なので、序盤の方はあまり完成度としては高くない短歌があるようで
ページをめくっていく度に、1人の架空のホストの成長とともに
短歌も成長を遂げていくような作品に仕上がっているのだそう。
これはもう、ただの短歌集ではないです。
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コロナ禍の状況も反映された歌集
作品の中には、コロナ禍の歌舞伎町を反映しているものもあります。
公開されているものだと
歌舞伎町 東洋一の繁華街 不要不急に殺される街(江川冬依)
まさにこれです。
他にもいくつかあるようなので
まさに、ホストの光と闇が見える
そんな1冊になっているようです。
追記
何故か「ホスト万葉集」と検索すると
関連ワードに「宮野真守」と出てくるようです。

あの宮野さんが詠んだCDでもあるのか!?
と思ったのですが、どうやら源氏名「宮野真守」で活動しているホストさんがいらっしゃるようです。
非常に紛らわしい・・・
でも許しちゃう!パイパイパイン!
まさかの2巻
結構反響があるようで
まさかの第2巻が発売されました。
いやー。世相を反映していて、結構面白いですよ。
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